メルティRPG・追加ルール
ネット内の情報戦とは、他人のサーバに侵入しデータを奪うなどの駆け引きをさします。
回線でつながれた情報の流れの道筋を「ストリーム」といい、道路の役割をしています。
このストリームをたどっていくことで、さまざまなサーバに行き、情報を収集するのです。公共に公開されている情報を得るのには何の障害もありませんが、
特殊なセキュリティプログラムで守られたデータを得るには、
それなりの手段が必要になります。1:使用端末のパラメータ
処理速度:CPUの処理速度。電脳世界における「敏捷」に近い。
攻勢能力:相手の端末に対するさまざまな攻撃を行うプログラムを
どの程度扱えるかを示す能力。
電脳世界における「攻撃」。防壁能力:相手の攻撃をかわすための各種防壁を張るための、
端末のセキュリティに関する総合的な能力。
電脳世界における「防御」。メモリ最大値:端末のデータ処理限界を示す値。
プログラムやデータを大量に処理するほど、
メモリは減少する。電脳世界における「HP」。攻勢プログラム強度:電脳世界における「武器」。
防壁プログラム強度:電脳世界における「防具」。
メモリ=メモリ最大値-攻勢P強度-防壁P強度-その他プログラム・データ
端末修正値=処理速度-全ての起動中のプログラム強度。
本当の意味での「敏捷」。負の値もあり得る。障害値:電脳世界における「ダメージ」。限界は現在のメモリの値×10。
※各種攻勢・防壁プログラムには自由に名前を付けてもよい。
各種プログラム例
「ラットテイル」:強度1
起動不要。インストールしておくと一度だけ相手の目をごまかし逃げられる。
使い捨て。GPOの携帯端末には標準装備。「バグ・ボム」:強度2
起動不要。インストールしておくと、
一度だけ相手にバグを発生させることができ、
1ターンの間、相手の端末の処理速度・攻勢能力・防壁能力を半減させる。
結果、一時的に各種プログラムが処理できなくなる。
通常はこれを相手に使って逃げる。
各種端末データ例
GPO標準携帯端末
処理速度:1 攻勢能力:0 防壁能力:1 メモリ最大値:4
攻勢プログラム「イーターVⅡ」:強度1 「ラットテイル」:強度1
端末修正値:0 障害限界値:20GPO情報部標準端末
処理速度:3 攻勢能力:1 防壁能力:3 メモリ最大値:6
攻勢プログラム「アセイルLⅡ」:強度1 防壁プログラム「弁慶」:強度2
端末修正値:0 障害限界値:30瑞紀課長専用端末:「アルテミス」
処理速度:? 攻勢能力:? 防壁能力:6以上? メモリ最大値:10以上?
攻勢プログラム「グングニルAⅦ」:強度?
防壁プログラム「イージス・FW5」:強度・少なくとも7以上?
端末修正値:? 障害限界値:??
2:アクセスレベルの決定
ネットに侵入するときには、公式的に使われているIDが必要。
アクセスレベルには「A(最上級・国家レベル)~G(一般)」まであり、
サーバ側にも「必要アクセスレベル」が存在し、
それに満たなければ制限を受け、それを越えていれば特典がつく。セキリュティの厳しさを表す修正。
アクセスレベルが低いほど、動きに制限を受けるということ、
レベル差 0 ±1 ±2 ±3 ±4 ±5 ±6 修正 0 ±1 ±2 ±3 ±5 ±7 ±10 ※レベル差が+1とは、必要レベルが「F」のサーバに
アクセスレベル「E」でアクセスするなど、
一つ上位のレベルでアクセスすることを指す。-1などはその逆。3:情報の収集
情報重要度に応じて、アクセスレベルが定めてある。
それ以上でアクセスしているのなら判定の必要はない。
アクセスレベルが足りない場合は「ハッキング」の必要がある。ハッキング目標値(案)
レベル A B C D E F G 目標値 26 21 16 12 8 5 0 「端末」+使用端末の能力修正+アクセス修正値+2D6≧目標値
失敗すると、「監視プログラム」に見つかったかどうかを、
同じロールで判定。(目標値は監視プログラムによって違う)見つかった場合は、さらに「追跡プログラム」と戦闘。
例:「D」ランクのサーバに「F」でアクセスしている場合、
修正値は2ランク差だから-2。そこで「G」や「F」の情報収集に制限はないが、
「E」の情報を得ようとした場合、
「端末」2、端末の修正値+0なら、
2+0-2=0が基準値となり、
目標値が8であるから、2D6で8以上の値が必要。なお、情報レベルとサーバの必要アクセスレベルは別物。
必要アクセスレベル「F」のサーバから「B」の情報を得る際に、
自分のアクセスレベルが「E」なら、+1の修正で目標値が21である。
決して修正が-3ではない。4:端末間の戦闘
基本的には人間の戦闘と同じ。
端末修正値の大きな方から行動。
攻撃側:「端末」+(攻勢能力+攻勢プログラム強度)+端末修正+2D6
防御側:「端末」+(防壁能力+防壁プログラム強度)+端末修正+2D6攻撃成功:攻撃側達成値>防御側達成値
ダメージ=攻撃側達成値-防御側達成値
ダメージはそのまま障害値に加算される。
障害値が「現在のメモリ×10」を越えた時点で、
端末が「ダウン」させられ、すべてのデータを奪われ、
こちらの各種データがばれる上に、ネットへの接続が解除される。障害値は、ネットから切断した状態で、
一日かけてメンテナンスを行って初めて0に戻る。上の式を見てもらえばわかるように、
一般的に戦闘の勝敗は端末の性能及びプログラムでほぼ決まる。
しかも、相手に勝とうと思うなら、よほどの性能差が必要である。端末以外にも、「監視プログラム」などと戦うこともあるかもしれないが、
それでもある程度の端末性能を要求される。
勝てないと思うなら素直に逃げるべき。