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バシレイアス(ばしれいあす)[人名]〈感0~4・魔1~〉

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Bクラス(びー・くらす)[用語]〈感3~4〉

「AHプロジェクト」によって感応石製剤を投与された被験者のうち、
外見的な変化はなかったものの、精神が崩壊した者を指す。

その他、投与後の変化によって4つのクラスに分かれている。

Cクラス

肉体が崩壊し、原型をとどめなかった者。

Bクラス

運動能力や反射神経が大幅に強化された代償に、
精神的な崩壊を起こした者。
「MB」でコントロールすることが容易だったため、
エグゼクトの先兵としてEMP占拠事件時に多用された。

Aクラス

感応石による莫大なエネルギーを与えられても、
肉体はもちろん、精神的にも持ちこたえた者。
ただし、自分の自分の能力をコントロールできないため、
感情の爆発等で周囲にエネルギーを放出してしまい、非常に危険。
歩く爆弾のような者である。

感応石事件時にはアスティ一人がこのクラスに属した。

Sクラス

精神力が人間の領域を大幅に凌駕し、未来まで見通す力をもった者。
まさに「Advanced Human」である。
しかし、それ故に生きていく希望を失うという弊害が出た。

ヴェルスとフィオナ兄妹のみがこのクラスに属する。

BCロボ・いち号(びー・しー・ろぼ・いちごう)[物名]〈感2〉

ブラックキャットがEMP中央美術館を襲う際に、
催眠ガスをばらまくためと、ランサー達を混乱させるため、
自分より先に送り込んだダミーロボット。

ダミーながら運動性が高く、十分な力もあったため、
結果的にランサー達は苦戦を強いられる羽目となった。

なお、「に号」「さん号」等、同系列メカの存在は非確認である。

P.W.<Ⅰ~Ⅳ>(ぴー・だぶりゅー=さい・うえぽん)[兵器名]〈感0~4〉

エグゼクトが感応石を兵器開発に応用して完成したシリーズ。
P.W.は「Psy Weapon」の略。

P.W.Ⅰ

エグゼクトが最初に開発した試作型で、
既存の戦闘ユニットの動力源を感応石に変えただけのもの。
そのため装備・出力共にたいしたことはなかった。

なお、この試作型に子供を乗せたのは偶然ではなく、
ユニットの小ささはもちろんのこと、子供が大人よりも強く発する感情、
すなわち「恐怖」を感応石にて変換していたからに他ならない。

しかし、それ故に安定した動作ができず、
まして制御などほとんどできなかったため、
あくまで「兵器への応用が可能」ということが確認されたのみだった。

P.W.Ⅱ

試作型の欠点を改良し、本格的に兵器運用を考え始めた型。
十分に強力な武器の搭載と、大人が搭乗することを考慮し、
全体のフォルムが大きめに変わった。

しかし、急ごしらえだったためか、
密閉型ではなく開放型機体であったため、
搭乗は楽だったものの防御面には不安があった。

なお、特筆すべきは、P.W.シリーズで唯一
「MB」(=Mind Breaker)を搭載した機体であることだろう。
この時点でも感応石の特性をわずかながら引き出していたことがうかがえる。

とはいえ、まだまだ感応石はあくまで「動力源」であり、
本格的な実戦に耐えられたのは、
テスト搭乗者が戦闘慣れしていたことが大きいようだ。

P.W.Ⅲ(Custom)

P.W.Ⅱと並行して開発されていた機体で、
密閉型の形状を考慮すると、P.W.Ⅰの後継機とも言える。
そのコンセプトはあらゆる面で最強を目指すこと。

そのため、まだ出力面で不安のあった、
感応石エネルギー兵器、「ツインレーザー」を搭載していたり、
表面にわずかな防御フィールドを展開することで、
防御面でも大きな進歩を遂げている。

しかし、あまりにチューニングが絶妙すぎ、
また機体の機動力をそこなわないために小さめに作られたため、
大人では扱えなくなってしまった。

そんな折、ちょうどボルツがAクラスの開発に成功したため、
その成果である子供、アスティ用に調整が加えられた。

P.W.Ⅳ

それまでの機体を元に、汎用性を高めるべく作られた機体。
そのため、一通りの装備はそろっているものの、
単純に機体性能だけ見ればⅡ以上Ⅲ未満である。

P.W.Ⅳの新しい機能として、
感応石と搭乗者の間に精神的なリンクを作り、
搭乗者の能力をそのまま機体に反映できる機能と、
P.W.Ⅳの搭乗者同士で情報を共有する機能がある。

これらの機能はP.W.Ⅳの能力をⅢ以上に引き出すものであるが、
搭乗者には大量の情報が流れ込むため、単純に扱うのは難しい。

そこで、実戦においては、
膨大な情報を管理するサーバの存在が不可欠であり、
また送られてくる情報に完全に搭乗者が対応する必要もあった。

ゆえに、開発総指揮者コスマは、
BクラスとMBの組み合わせを推奨していたのであるが、
Bクラスの供給が間に合わない可能性も考え、
一般搭乗者のために機体を開放型にしていた。

ピラミッドパワー(ぴらみっど・ぱわー)[用語]〈一般〉

PCのランサー、キリエが
ダイスを振るときに使っていると噂されている特殊能力。

「ピラミッド」と神官であるキリエとは全く関係ないという意見もありそうだが、
謎の怪しげな力という意味では同義である。

Billion Soft(びりおん・そふと)[組織名]〈魔2~〉

地球圏最大手のソフトウェアメーカー。
企業連合所属で、企業ランクはC。
家庭用情報端末の80%までがこの会社のソフトをOSとして使っている。

旧社名は「Million Soft」。
1000万人規模のユーザーを獲得できたことから付いた名前だが、
現在は10億人規模のユーザーを抱えることから、今の社名に変更した。

フレンドリーで使いやすいGUIを持ったOSの開発に定評があるものの、
そのマーケティングには様々な問題を抱えており、裁判や係争が絶えない。

「SAFE Tec.」と組んで、「MIT」分野に手を出していたこともあったが、
SAFE社の衰退に乗じて、独立した技術開発を開始した。
OWNSとぶつかるのも時間の問題だろう。

フーリーストーン(ふーりー・すとーん)[物名]〈一般・魔1~〉

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プール(ぷーる)[物名]〈感1〉

一般に、泳ぐために水を溜めた場所のこと。
まれに若い娘達が水上で格闘して水着がはだけたり、
嫌がる相手を無理矢理水の中に引きずり込む等の
不思議な攻防戦が繰り広げられることもある。

フィオナ=エスティエル(ふぃおな・えすてぃえる)[人名]〈感1~4〉

ヴェルス=エスティエルの妹で、感応石事件における首謀者の一人。
過去にベスタグルや兄のヴェルスと組み、
「AHプロジェクト」を進めていたが、
ヴェルスと同様、実験の被検体となり、「Sクラス」の悲劇に見舞われる。

その後は悶々とした日々を送っていたが、
30年ほどたったある日、EMPの崩壊が見えてしまう。
それ以降、ヴェルスと共にそれを避けるための計画を進めることとなった。

実は、ヴェルス同様、フィオナも孤児院出身であり、
二人に血のつながりはない。

だから、わざわざ実験に協力したのも、一緒に被験者になったのも、
自分から「AHPU」の一部となることを言い出したのも、全てはヴェルスのためで、
おそらくは兄に対して兄妹以上の感情を抱いていたと思われるが、
当のヴェルスは単に鈍感だったのか、それとも知っていて黙殺していたのか、
その想いに応えることはなかった。

最期はヴェルスの最終兵器、「ABSスナイパー」の動力源となり、
ポッドの中で泡と消えたが、その後のヴェルスの様子を考えれば、
フィオナも決して永くはなかったのだろう。

一番大事な人のために自分の全てを捧げた彼女は、
ある意味幸せだったのかもしれない。

フェード製薬(ふぇーど・せいやく)[組織名]〈感3〉

薬品の開発を行っていた、エグゼクトの子会社の一つ。

しかし、その裏では「AHプロジェクト」の復活を目指し、
子供に対する感応石製剤の投与実験を繰り返し、
多くの犠牲者を出していた。

開発主任はボルツ博士。所長はまた別で、
それ故にスケープゴートとなった男が一人、事件の犠牲となった。

フェスティ(ふぇすてぃ)[人名]〈感1~4〉

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ブラックキャット(ぶらっく・きゃっと)[人名]〈感2~4〉

EMPを騒がせ、GPOの捜査1課の頭を悩ませていた、絵画専門の怪盗。
相手を小馬鹿にした手段で盗みを働いていた。
本名はエルミィ=バルフェード。

ガッドスによって殺された(に等しい)親友のマリーシュの無念をはらすべく、
「ガッドス名義のマリーシュの絵」を集めると同時に、
孤児院に寄付するための金稼ぎもしていた。

実は、彼女自身、孤児院の出身なのである。
ヴェルスやフィオナも孤児院出身であることを考えると、
感応石編の関係者には妙に孤児が多いようだ。

プロミスランド(ぷろみすらんど)[地名]〈一般・魔1~〉

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ヘキサ・イージス(へきさ・いーじす)[物名]〈感4〉

電脳戦で展開される防壁プログラムの一つで、
トゥルティアで開発されたプログラム(「モノ・イージス」とも呼ばれる)を、
瑞紀がさらに改良したもの。

6枚の防壁がそれぞれ異なる周期でパターンを変化、いわば「振動」しており、
しかもそれぞれが干渉しあって複雑なパターンを形成しているため、
単純なパターン解析で崩すことはまず不可能。

もし破る手段があるとすれば、
防壁そのものに想像を絶する負荷をかけるか、
パターンの変動周期より早くパターン解析をするしかなく、
少なくとも後者は現在の技術では不可能だろう。

ベスタグル(べすたぐる)[人名]〈感1~4〉

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ベラウド(べらうど)[人名]〈感4〉

エグゼクトCo.の社長。
顎に蓄えたひげと、手に持った葉巻がトレードマーク。

最終話で初登場し、EMP政府を「ABSスナイパー」で脅迫したものの、
その後に速攻でヴェルスに殴られて気絶している。
その上、結局はヴェルスとコスマに利用されていただけだったのだから、
情けない小悪党もいいところだろう。
PCと直接会話できた分だけ、コスマの方が存在感があった。

ちなみにこの男、本編以外では頻繁に出現している。
「INTERMISSON」はもちろん、
HPの記念企画にも出てくるあたり、
実は目立ちたがり屋なのかもしれない。

ベリルネッタ(べるりねった)[物名]〈魔1~〉

新人ランサーであるフェリアが愛用している空飛ぶホウキ。

プロミスランドではホウキで飛び回るのが一般的らしく、
建物の入り口も高いところにあるらしい。

hope of blue(ほーぷ・おぶ・ぶるー)[用語・曲名]〈一般・感3~4〉

「感応石編」において、最も重要と思われるキーワード。

ベスタグルとエスティエル兄妹が、AHプロジェクトを進める上での理想とした言葉。
感応石に新たな時代の希望を託したのだが、
この研究は逆の結果に終わり、手を引かざるを得なくなる。

しかし、3人の胸の内からこの言葉が消えることはなく、
それ故に多くの犠牲を払いながらも、最終的には研究の成功にこぎ着けたのである。

転じて、「感応石編」のEDテーマのタイトルとなったが、
わざわざスタッフロールまで作ったのは、完全に趣味の世界としか思えない。

ボルツ(ぼるつ)[人名]〈感3〉

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本当の危機(ほんとうの・きき)[用語]〈感4〉

「未来が見えてしまった男」ヴェルスが知ってしまった、
近いうちにEMPに迫っていた大災害のこと。
これを回避するためにヴェルス、そしてベスタグルは動いていた。

その原因は「街の全てがバラバラに存在すること」。
自然の破壊・人の不和・自分の利権しか考えない人の全てに、
「街」そのもの、あるいはそれを構成する「土地」が耐えられなくなったために、
災害によって全てを破壊し、無に返すことで安定を保とうとした。

「大自然のお仕置きよ!」の項も参照のこと。